うどんの帝国

うどんとブロックチェーンって似てる

秋田にある国際教養大学に通ってるんだけど、興味ある?

 どうもみなさんこんにちは、みやざきです

 

秋田はもうどちゃくそ寒いです。

 

そのうち雪も降り始めるんでしょうな。

 

いやあ、そりゃあ、関東で育った僕にとって

 

白銀の世界ってのは美しいものだと思ってました。

 

 

 しかし、住めば地獄。

 

歩きづらい、寒い、滑る

 

冬はつらいです。

 

なぜ僕が秋田に来ることになったか。

 

それは5年ほど前の冬のことでした。

 

 

別にそんな大層な話はないんだけど

 

あんまりインターネット探してみても現役の国際教養大生の記事とかあんまりなかったので受験考えてる高校生とかの役に少しは立てるかなと思って大学について書こうと思いました。

※2019年4月追記:2019年3月卒業しました

 

まあなんてったって学校が小さいからね。

 

割と子供人口が多いところで育ったので今まで通った学校の規模では大学が一番小さいくらいです。

 

 

 

それでは本編!

 

 

 

 

国際教養大学ってどこそれ?無名やん。

 

はい、けっこう国際基督教大学に間違われます。アーメン。

 

最近はテレビなんかで取り上げてもらったりすることもあって徐々に知名度は上がってきてるのではと思うんですが、 世の中の人がどれほど知ってくれているのか

 

実際に大学の中にいるとあんまりわからんのです。

 

なんせ外部との交流があまりないので。

 

 

僕もセンター試験終わるまで名前しか知りませんでした。

 

 

たまにAIUを知っている人に会うと

 

「あ、英語の学校だよね?」

 

とか

 

「就職率100%のとこだよね?」

 

とか

 

「留年率が高いところだよね?」

 

 

とか言われます。

 

 

まあ大体正しいです。

 

 

とりあえず概要

 

名前    公立大学法人 国際教養大学

英語名   Akita International University  通称AIU

設立    2004年

初代学長  中島嶺雄

学生数   900人くらい

 

とこんな感じです。

 

 

AIUの特徴

少し変わっているところと言えば

 

・ほぼすべての授業が英語で行われる

・1年間留学しないと卒業できない

・教員の半分は外国籍

 

などでしょうか。

 

 

 

 

まあこれらが良い悪いという事は置いておいて、異質と言えば異質ですよね。

 

 

実際どんな感じなの?

 

 

 

ここからは世間一般に持たれているイメージではなく

 

実際に国際教養大学に通って4年目になる現役AIU生が

 

内側から見た大学について書こうかなと思うわけです。

 

ここから先は僕の独断と偏見です。

 

大学の公式な見解、発表とは異なる部分もある可能性があります

 

 

ご了承ください。

 

 

 

全部の授業英語ってホント?

 

一応本当です。

 

教職の授業などは日本語で行われますが

 

教職の授業は卒業単位には含まれないので

 

卒業するために取る授業は99%英語です

 

僕が今まで受けた日本語の授業は1つだけ。

 

ロシア語の授業でした。

 

先生はロシア人でした。

 

小さいクラスで生徒が全員日本人だったので、最初の授業で

 

「日本語でOK?」

 

的なことを言われ、そこからの授業は全部日本語でした。

 

面白いおじいちゃん先生でした。

 

 

最初っから全部英語?

 

はい、そうです。

 

 

 

まずは入学してからの流れを説明します。

 

 

AIU生は入学時にTOEFL ITPという

 

英語力試験を受けることになります。

 

 

 

この試験の結果によってクラス分けがされます。

 

 

何のクラスかというとEnglish for Academic Purpose 、略称EAP のクラスです。

 

 

簡単に説明すると、

 

これから4年間英語で学問を学ぶための基礎力を付けるよ

 

っていうクラスですね。

 

EAPには1,2,3というレベルがあり、

 

 

3を修了する+TOEFLで550点を超える

 

 

ことで、そのあとのBasic Education(BE)という段階に進めて

 

 

自分で履修科目を決められるようになります。

 

 

たとえばEAP1に最初に入るとそのあとEAP2→EAP3と進むことになります。

 

 

EAPの期間は1学期間。

 

これが留年率が高い原因その1です。

 

 

卒業単位に含まれるのはEAP3の単位だけです。

 

最初に1に入ると、入学後3学期間

 

つまり2年生の春学期まではひたすら英語の勉強することになります。

 

(成績が良いとEAP1→3っていけます)

 

 

つまりEAP3からスタートした学生と1からスタートした学生では1年の差があるわけです。

 

今から受験される高校生、受かった高校生は、EAP3に最初から入れるようにちゃんと勉強することをお勧めします。

 

 

ちなみにクラス分けの基準は最初のテストの点数で

500 ~   → EAP3

480~500  →  EAP 2

~480    → EAP1 

 

といった具合です。

(たぶん今はもうちょい基準が高いと思う)

 

おそらく4分の3くらいはEAP3に入ります。

 

もう一つ、英語が母国語だったり、母国語ではないにしても海外の生活が長くてペラペラやで~という人はEAP Bridgeというクラスに入り、実質EAPは免除になります。

 

ちょべりぐ~~~

 

僕、わたし、英語あんまり得意じゃない、どうしよう、、、

大丈夫です、入学当初僕もぜんぜん英語出来ませんでした。

 

高校までの僕にとっての英語=リーディングだったので

 

スピーキングやリスニングなんてやったことありませんでした。

 

典型的な、日本の英語教育の産物でした。

 

最初にTOEFLを受けたとき、

 

部屋の案内からテストの説明まで全部英語でした。

 

何が起きているか全然わからず、

 

僕はそれからの4年間が静かに終わっていく音を聞きました。

 

 

でも後になって、普通に英語で余裕そうに質問したりしている人達だらけの中、僕と同じように、

 

英語しゃべれねえ、、、

 

と戦慄している人間も意外と多かったことを知りました。

 

なので今受験を考えているけど英語苦手な諸君、そこまで気負わなくてもよいと思うぞ。

 

 

みんな英語ぺらぺらになるの?

 

さて、そんな人たちが、国際教養大学で過ごす4年間で英語ペラペラになり社会に出ていくのでしょうか。

 

答えはNOです。

 

別にみんなペラペラじゃないです。

 

よくつっかえるし、単語も出てこないし、早口のアメリカ人の喋ってることなんて7割くらいしか理解していない。

AIUにいると自分の英語力なんてまじでそこらへんにある窒素分子並みに思えてきます。

 

 

でも確実に英語に対する抵抗は無くなります

 

英語の文献を読んだり、英語でプレゼンしたり、英語でディスカッションしたり。

 

それが当たり前になるので英語を話すことが普通にはなります。

 

AIU入って思ったのは、日本人は英語出来ないって言われてるけど、他の国の人と比べて全然そんなことないです。

 

確かにスピーキングは苦手な人が多いですが、それはたぶん話す機会が少なかっただけで、ライティング、リーディングは世界的に見ても上の方だと思います。

 

AIUの環境で過ごしていると、スピーキングに対する抵抗感がなくなって、そのうち最低限言いたいことは言えるようになると思います。

だから大学のうちに英語を話さないといけない環境に身を置けることはすごくメリットだと思います。

 

 

 

英語じゃ深く学問学べないんじゃないの?

 

全然そんなことないと思います。

そこはたぶんどの大学でも自分次第なので。

 

学問を深く学ぶってそもそもどういうことでしょうか。

 

専門的な知識をつけること、というのであれば、確かにAIUの学部は、国際教養学部、という一つしかなく、リベラルアーツをうたっている学校なので、他の国立大学の専門的な、〇〇学部とかと比べれば圧倒的に専門性はないです。

 

でも結局学ぶのって自分なので、学問に対する興味がしっかりあって、思考力とやる気があれば問題ないと思います。

 

しかも先生たちはめちゃみんなすごいです。

大学に入るまでは研究者にでもなろうかと軽く考えていた僕は、

ゼミを持ってくれた先生に会って、

もし研究者になるために、研究に対してこの人と同じ情熱を持って努力をしないといけないならこれは僕には出来ないな

って思いました。

そんな素晴らしい研究者の教授もたくさんいますので環境として不足していることは全くないと思います。

 

たぶん深く学べるか学べないかは、学ぶ気があるかないかだけです。

 

 

授業以外の学生生活はどうなん?

 

これはたぶんけっこうAIUを受ける人が気になるところではないでしょうか

 

一年目は寮生活

 

AIU生の1年目は寮生活

 

 

住むのはこまち寮というコンクリづくりの殺風景な寮

 

 

男女別で22~7時の間は異性の部屋への滞在禁止

 

 

何回か見つかったりすると2年生以降の学内住居への申請が出来なくなります

 

 

お~こわっ

 

 

部屋は完全にランダムです。

 

運が良いと一人部屋になります。

 

二人部屋だと留学生がルームメイトになることが多いです

 

 

隣の部屋のことはスイートと言って、

 

スイート同士で風呂トイレは共用です。

 

2つの部屋がどちらも2人部屋になることはないので

 

3人で風呂トイレ1ずつって感じです

 

ちなみに築は20年だか30年だからし

 

風呂は綺麗とはいいがたい!

 

こまち寮に住んでいる間はミールプランという寮食が朝昼晩ついてきます。

 

味の方は・・・

 

これは言わないでおきましょう。

 

期待はしないように。

 

ご飯とみそ汁はお替り自由。塩、コショウ、ドレッシングなども置いてあります。

 

こまちの生活はこまちを出てみると良さに気づきます。

 

お値段は破格中の破格

 

なんと月2万円。

 

朝昼晩ご飯光熱費付きでだよ??

 

わお

 

 

二年生からは学内の宿舎

 

2年生からは多くの人は学内宿舎に住みます。

 

学外の住居に住む人もいます。

 

ここからは他の大学生が学校の近くに住んでるのと変わらないと思いますね。

 

ただひとつ言わなければいけないことが

 

大学の周辺には、

 

 

バナフィショップという30年前からタイムスリップしてきたようなコンビニと言えるかもわからないような商店(おいしい日本酒が置いてあるのでよしとしましょう)、それ以外、

 

 

何もありません。

 

 

いや、まじで。

 

 

言葉通り、なにも。

 

最寄りのコンビニは徒歩50分です

 

 

唯一のライフラインはイオン

 

大学とイオンを結ぶバスが出ています

 

AIU生はみんなこれに乗り食料を買ったり生活必需品を買ったり

 

これが無ければAIU生は1週間のうちに死に絶えるでしょう

 

サラリーマンが日々を憂う時は、

 

毎日職場と家の往復がうんざりだぜ、となるでしょうが

 

それがもしAIU生だったら、

 

学校とイオンの往復がうんざりだぜ、となる事でしょう。

 

それくらい生活範囲は限られています

 

たまに車を持っていたり、リースしている人もいるのですが、彼らは神です。

 

文字通り神です。

 

僕は崇めてます。

 

さて次は留学について

 

一年間の留学はどんな感じなの?

 

AIU生はどうやって留学に行くのかについて書きます

 

大体の人は2年生の冬(12月~2月くらい)か3年生の夏(8月~9月くらい)に留学に旅立ちます。

 

留学に行ける条件

 

留学するための条件は大まかには、

 

TOEFLで550点を超えている事、

 

単位を28(27だったかも)単位以上取っている事、

 

の2つです

 

あ、あとGPAが2.50以上という条件もあります

 

 

これらの条件をクリアしている人向けに年に2回、留学申請をするチャンスがあります。

 

どんな大学にいけるの?

 

web.aiu.ac.jp

 

これはAIUの公式サイトに載っているものですが、200弱の提携校があります。

 

その提携校の中から申請出来る大学が発表されます。

 

その中から第1~6までの志望を選んで、後は学校側の審査によって決まります。

 

審査基準は詳しくはわかりませんが、成績、英語試験の結果、などでしょう。

 

ヨーロッパは人気が高いです。特に北欧やイギリス。

 

あとはシンガポールなんかも結構人気ありますね。

シンガポール国立大、ナンヤン工科大、トロント大、香港大など、世界トップクラスの提携校もちらほらあります。

 

ぶっちゃけ留学義務制度ってどう?

 

すごくいい制度だと思います。 

 

 

なぜなら交換留学なのでAIUに払う学費だけで留学に行けるからです。

もちろん寮費などは別途かかりますが。

 

 

 

AIUの留学制度の良いところ!

 

AIUの留学制度で良いところは

 

交換留学だから安く行ける。

他の大学に比べてサポートが手厚い(たぶん)

単位変換などのシステムが整っているので留学しても留年しなくてすむ。

 

などでしょうか。

 

AIUの留学制度がAIU生の質と関わっているとは僕は思いませんが、

 

留学をしたい人にとっては魅力的だとは思います。

 

まとめ

 

さて意外と長くなってしまいましたが、どうでしたでしょうか?

 

なんか眠れなくて唐突に思い立って書いた記事なので支離滅裂な気がするし、

 

もう少しライティングうまくなりたいし。もっとちゃんと伝わる文章をテンポよく書けるようになりたい。

 

本当に皆さんが知りたい事を書けてるかわからないので

 

質問あれば随時受け付けてます。

 

 

とりあえず国際教養大学とはこんな所だよって記事でした!

 

 

おしまい

 

なにか他にも知りたいことあれば

Twitterやってますので、適当に聞いてくれれば答えます!

 

twitter.com